ロックダウン中の需要拡大で2桁伸長のホームセンター

 欧州では今、新型コロナウイルスに対するワクチンの接種が急ピッチで進んでいる。昨年末には、変異種ウイルス感染拡大防止のため英国と大陸間の交通が一時遮断され、また英国のEU離脱に伴う通商条約協議が難航するなど不安が高まったが、年明けには英国発着の物流が停滞することもなく、ワクチンの効果に対する期待もあいまって、〝ポストコロナ〟の経済回復への希望が芽生え始めた。

 とはいえ、現時点では欧州のコロナ禍は収束からはほど遠い。昨年春の第1波をはるかに上回る数の新規感染が連日報告され、ドイツを含む欧州のほとんどの国がロックダウンを継続中だ。ドイツでは昨年春以降、公共空間でのマスク着用などの行動制限措置が解除されないまま、11月2日に飲食店と一部公共機関を閉鎖する「部分ロックダウン」に入ったが、その後も感染拡大の勢いが衰えなかったため、12月16日からは食品と生活必需品以外の小売業をすべて営業禁止にする「全面ロックダウン」に突入している。1月15日現在、感染者数累計は約200万人、死者数は4万5000人を記録し、医療体制が充実しているとはいえ楽観視できない状況だ。

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