令和2年の美人のトレンドは〝目から上〟
新型コロナウイルスの蔓延で打撃を受けた商材の筆頭といえば化粧品だが、化粧品専門卸の井田両国堂もまさに動乱のさ中にある。外出自粛でメイクのニーズが減少し、3月度の売り上げは前年比6%減。得意先が一斉に休業となった4月度、5月度はそれぞれ24%減、33%減と落ち込み幅も大きかった。「百貨店、バラエティーショップは軒並み閉店。ドラッグストアは店を開けていたが、マスクや衛生用品の確保・販売が最優先で、化粧品までなかなか手が回っていない状況だった。また売り上げの8%ほどを占めていたインバウンドの激減も痛手だった」と井田隆雄社長は振り返る。今期、2020年11月期の第14半期の売り上げは前年比プラスでスタートしていたが、コロナ影響により上期トータルでは約1割減まで落ち込んでいるという。