オーケーの単品帳合を報じたのは、他ならぬ小誌だ。改めてその意図を問うと、豪快に笑い包み隠さず真正面からの受け答え。二宮社長の誠実な人柄と、ディスカウンターに徹する企業文化がひしひしと伝わってくる。人手不足で人件費が高騰、SM各社が販売管理費の上昇に苦しむ中、前期(2019年3月期)総経費率を16%台に抑え込み、営業利益は前年比27.8%増の実績を上げた。そこにも筋金入りのディスカウンターの凄みを感じる。 (インタビュアー・栗田晴彦)
競合が売価を合わせたらまた下げる
――既存店の大幅増収が続いています。前期は前年比4.5%増。今上期(19年4−9月)は5.5%増。消費増税後もこの勢いは変わらないのですか。
二宮 昨年9月は増税前の駆け込み需要が相当ございまして、実は前年比2割増という我々も少々驚きの異常値になりました。