コンテナの洗浄ラインにロボットを導入

 容器洗浄機のトップメーカーであるクレオは創業50周年を迎える今年、多彩なラインアップや現場対応力を武器に、衛生分野における存在感をより一層高めている。同社は1976年の創業以来、食品工場の衛生に携わっており、豊富な洗浄機と洗浄剤を用いた衛生の提案から点検・メンテナンスまで、一気通貫で顧客の課題解決やビジネスサポートに注力。配送センターなどで使われるパレットやコンテナ、オリコンをはじめ、器具や床の洗浄といった衛生対策のプロフェッショナルとして、食品メーカー、小売業や卸売業、物流企業などから高い評価を得ている。すでに1万拠点以上にクレオの洗浄機が採用されており、市場シェアは7割以上を誇る。

 そんなクレオは9月8〜11日の「国際物流総合展」で四つの最新機器を披露する。まずは「パレット洗浄脱水ライン」だ。物流2024年問題を契機に効率化を目的としたパレット物流が増えているが、パレットが汚れていると、その上に載せる段ボールなども汚れてしまい、場合によっては返品の対象にもなり得る。そのため、パレット洗浄のニーズは加速度的に増えており、パレット洗浄はクレオの中で最も売り上げが伸びている分野だ。この機器ではコンベヤでパレットを搬送しながら洗浄、すすぎ、脱水、乾燥の工程を自動化する。パレットは物流の現場で最も一般的に使用される「T-11型」が標準的な規格となっているが、様々なサイズを洗いたいという需要も多い。遠心力を利用した脱水では自動クランプ方式を採用することで自動的にセンタリングできる機能を有しており、サイズの大小に対応できる。

パレット洗浄脱水ライン

 また、コンビニエンスストアやスーパーマーケットがパンや弁当などの食品を運ぶのに使用するコンテナ(ネスティング容器)に関しては、省スペース化が可能になる「コンテナ洗浄ライン+ロボット」を展示する。その洗浄工程は15段ほどに段積みされたコンテナをロボットがまとめてつかみひっくり返し、段バラシ機へ投入。1枚ずつ切り出して洗浄した後に、コンテナを段積みしロボットがまとめて取り出す流れ。従来のマテハン機器を用いたライン構成と比較すると、設置面積を最大25%ほど削減することも可能だという。コンテナ洗浄はすでにクレオのシェアが7割を超えている市場だが、名倉豊夫社長(冒頭写真)は「省人化に加え省スペース化を多くのお客様に対してアピールしていきたい」と力を込める。これは社内で毎年行っているアイデア募集での案を製品化したもので、クレオとしても新たなチャレンジとなる。

コンテナ洗浄ライン+ロボット

市場が広がるオリコン洗浄も省力・省スペースを提案

 クレオでは、市場が拡大しているオリコンの洗浄に関しても提案力を高めている。オリコンは生協やネットスーパーなどで使用頻度が高いほか、昨今は生鮮3品や惣菜などを扱うドラッグストアが増え、食品と日用品が混載されるケースも増えている。オリコンは室外に置かれることも多く、汚れやすい存在でありながら、これまでコンテナに比べて洗浄への意識浸透が十分とはいいがたい面もあった。そこで物流展では「オリコン洗浄脱水ライン」を提案。人手が必要な組み立てや折り畳みをはじめ、洗浄、脱水、段積みといった作業工程を自動化した。

組み立て、折り畳みを自動化した「オリコン洗浄脱水ライン」

 同時に、より省スペースで運用できる「バッチ式オリコン洗浄脱水機」も展示する。折り畳んだオリコンを装置にセットし起動すると、自動で洗浄槽へ下降。洗浄槽に温水がたまり、洗浄、脱水した後、自動で上まで持ち上がる。人が持ち上げると重労働になる作業も、自動昇降型にすることで省力化を実現した。クレオではオリコン関連の売り上げ増に伴い、市場のリサーチや分析に力を入れ、製品開発に生かしている。

 クレオはこうした多様なニーズに応える洗浄機および洗浄剤をラインアップしていることに加え、北海道から沖縄まで全国に拠点を有している点が強みだ。機動的なメンテナンス対応はもちろん、各地に衛生管理のスペシャリストを配置しているため、工場やセンター全体の衛生に関するアドバイスやセミナーなども開催している。こうした唯一無二の活動が顧客からの高い評価の所以でもある。洗浄のハード・ソフト・メンテナンスをトータルで提案し、顧客に安全・安心を提供。クレオはその総合力をさらに高めていく構えだ。