仏LVMHグループ傘下の化粧品専門店セフォラが、独占契約を結ぶコスメブランドのメイクアップ・バイ・マリオと斬新なプロモーションを始める。ティックトックを主軸とするコンテンツシリーズ「マリオズ・ビューティー・ブース」がそれだ。著名メイクアップアーティストでメイクアップ・バイ・マリオのCEO兼創設者であるマリオ・デディバノビッチ氏が出演し、様々な美容上の悩みに応えるショート動画を配信するというものだ。

 同シリーズは5月18日から6月8日まで、毎週月曜日と木曜日に全7回にわたって公開される。各回では、インフルエンサーやクリエイターなどが登場し、ニキビ肌、年齢肌、一重まぶたの目元の仕上げ方、リップなど、関心の高いテーマについてマリオ氏に相談。マリオ氏は自身のブランドのアイテムを使いながら、手順を実演形式で解説する。第1回のゲストはティックトックの著名クリエイターであるステファニー・バレンタイン(グラムジラ)。”究極に幻想的なアイメイク”をテーマにマリオ氏の指導を受ける。

 シリーズは世界23の市場のセフォラ公式ティックトックチャネルで同時展開される。あわせて9地域のクリエイターが参加するキャンペーンも実施し、マリオ氏の技法にどんなインスピレーションを受け、日常のメイクにどう取り入れているかを発信する。

ブランドのストーリーを世界中の美容コミュニティに伝える

 セフォラのグローバル最高マーケティング責任者デボラ・イェー氏は、「今回の取り組みは、ブランド創設者を各成長段階で支援し、世界規模の美容コミュニティとつなぐというセフォラ独自のアプローチを体現するもの」と述べた。

 また、マリオ・デディバノビッチ氏は、「このシリーズを通して、お気に入りのクリエイターや友人たちと共にセフォラとコラボレーションできたことは素晴らしい経験だった。私の目標は常にメイクを通して人々に自信と繋がりを感じてもらうこと、そしてインスピレーションを与えることであり、セフォラと紡いだこの新章も例外ではない」と語った。

 メイクアップ・バイ・マリオは2020年にセフォラ限定で立ち上げられたブランドで、マリオ氏はかつてセフォラのフラットアイアン店でビューティーアドバイザーとして働いていたという経歴を持つ。

 今回の取り組みは、セフォラが既存のブランドパートナーシップをコンテンツ施策として再活用し、ティックトックという消費者接点で可視化する取り組みとして位置づけられる。セフォラとメイクアップ・バイ・マリオの関係は、ビューティーアドバイザーとしての出発点からブランド創業・独占販売へと続く長期的なもので、今回のシリーズはその物語をコンテンツとして活用する性格も持っており、ブランドの背景を消費者に伝える意図もあるだろう。

(冒頭写真は、ニューヨークのセフォラ店舗)