食品が売り場の6割、売り上げの75%を占める

 入り口を入って、真っ先に目に飛び込むのは、コスメやプロテイン、キャラクターグッズ。しかし通路は整然としており、一直線に進めば、ほどなく食品スーパー(SM)らしい生鮮売り場が現れる。手書きPOPはなし。ジャングルもなし。ドン・キホーテの残り香はありつつ、あくまで日常使いを意識した売り場。それこそがパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の新業態「ロビン・フッド」の特徴だ。

 PPIHの食品強化型店舗がついにベールを脱いだ。4月24日、1号店のロビン・フッド甚目寺店を愛知県あま市にオープン。同地にあったピアゴ甚目寺店を業態転換した。立地は名古屋鉄道津島線・七宝駅から北に約2km。周辺は名古屋市のベッドタウンとして人気のエリアで、ファミリー層が多く住むが、旧店時代のメイン客は50代以上の主婦層だった。業態転換を機に、小中学生のいるヤングファミリー層を取り込む狙いだ。

ロビン・フッド甚目寺店のフロアマップ

 甚目寺店の売り場面積は約700坪。スペース構成比は食品が6割、非食品が4割となっている。売上構成比では食品が75%、非食品が25%となる見込みだ。食品強化の看板に偽りなしだが、PPIHの業態転換PJ第1ブロック責任者の古崎芳匡氏によれば、「非食品で利益をしっかり稼ぐことで、食品の価格に還元する」ことが基本戦略となる。

 レイアウトはざっくり手前側が非食品、奥が食品という構成。まず非食品から売り場が始まり、入り口を入って右手の壁沿いにシーズン品やドンキお得意のスマホパーツなどを展開。左手の中通路には「美容」「ウェルネス」など5テーマでゾーン分けした区域を設ける。一方で、メインの動線は見通しの良い直線で構成し、食品を買いたいお客は目当ての売り場に真っすぐたどり着けるようにした。ドンキ流の圧縮陳列は封印。タイパやコスパの高い買い物体験の提供に向け、むしろ「迷わせない」売り場にこだわった。想定滞在時間は食品のみで10~15分、非食品では15~20分と設定している。

入り口から突き当りまで真っすぐ通路が伸びている。半分ほどまでは非食品、そこから先が食品ゾーン

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