ファミリーマートは11月6日、都内でクリスマス商戦の戦略発表会を開催した。「出費を抑えつつもメリハリをつけて楽しみたい」という消費者ニーズを捉え、早期予約などのお得な打ち出しや、要所で贅沢を意識した商品を展開し、シーズン需要の獲得を狙う。
ファミマは約3万人にアンケートを実施し、クリスマスの傾向を調査した。そこから、物価高の中でクリスマスディナーを家ナカで楽しもうとするニーズが多いこと、また家ナカ派のクリスマスディナーの予算が5000円前後という実態を把握。一方で、家ナカ派の約7割が「節約しながらも必要な部分にはお金をかけ、特別感を大切にしながら楽しみたい」というメリハリ意識を強く持つインサイトを探り当てた。
そこでファミマは今シーズンのテーマを「メリハリ工夫で楽しむクリスマス」と設定。“お得になる工夫術”として、早期予約(ファミマオンライン予約)での割引やポイントの付与、ドリンクがついてくるといった特典を打ち出し、節約志向の中でも需要喚起を図る。

クリスマス限定商品はケーキ、チキン、オードブルなど全66品を揃えた。「要所ではしっかり贅沢したい」というニーズに応える高単価商品も各カテゴリーに差し込んだ。
例えばケーキであれば、ピエール・エルメ アンソロジー監修の「ガトー・ド・ノエル(チョコレート&チェリー」(税込4980円)を初展開。チキンは骨付きの「ファミマプレミアムチキン」(360円)と併せて、「直火焼きローストチキンレッグ」(498円)、「阿波尾鶏ローストレッグ」(1780円)も発売する。パーティーメニューではラ・ベットラ・ダ・オチアイ監修の「サラダオードブル」(2380円)や「ホエー豚ベーコンと2種ソーセージのミックスピザ」(1780円)などをラインアップする。そのほか、自分らしいスタイルでクリスマスを楽しみたいという多様な需要に応えるべく、ペットも食べられるケーキやプレート、アレルギー対応商品なども品揃えに加えた。



マーケティング本部 メディア&プロモーション改革推進部の橋本剛部長は、「クリスマスはおうちで節約しながらほどほどに楽しみたいという層がマジョリティーになりつつある。しかしその中でも、メリハリの”ハリ”の部分はしっかり贅沢したい、あるいはそれぞれ大事にしたいニーズがあるということで、そちらへの提案をしっかり行うことで、物価上昇並みに単価を引き上げつつ、点数は昨年並みを維持することで売り上げを確保したい」とクリスマス商戦の目標を語った。
















