10月1日、ヤオコーの完全親会社として設立・上場したブルーゾーンホールディングス(HD)が、同日付でスーパー2社のM&Aを発表した。

 1件目は東京都品川区に本社を構える文化堂で、発行済み株式のすべてを取得し完全子会社化する。文化堂は都内に14店、神奈川に5店、計19店を展開。25年5月期の売上高は278億円だった。株式譲渡実行日は10月16日を予定する。

 2件目は愛知県豊橋市を地盤とするデライトHDだ。こちらは株式を70%取得し連結子会社化する。デライトHDは「クックマート」の屋号で愛知に8店、静岡に4店、計12店を展開。25年3月期の売上高は354億円だった。株式譲渡実行日は10月31日を予定する。

 今般のM&Aで、ヤオコーは都内に一気に拠点を広げるとともに、飛び地の東海にも店舗網を増やす。規模・展開エリアを着々と拡大しており、今後のSM再編において、ヤオコーが主軸に躍り出る可能性もありそうだ。

(冒頭写真は、文化堂の川崎店)