コンビニで「出来立てラーメン」が味わえる――。セブンイレブン・ジャパンは11月11日、麺類の店内調理マシンを本格展開すると発表した。現行のコーヒーマシンなどのようにカウンターに設置し、お客が冷凍の商品をセットしてボタンを押すと、2分ほどで熱々の麺料理が出来上がる。11月中に埼玉県内の約40店に広げ、動向を見ながら導入拡大を見据える。これまでセブンのカウンターFFは「ついで買い」の需要が多かったが、ここに主食系の出来立て商品を加えることで新たなニーズの開拓を見込む。
マシンはソフトバンクロボティクスグループが開発した「STEAMA(スチーマ)」を取り入れる。高圧・高温の水蒸気を用い、冷凍麺を単に解凍するのでなく独自の「蒸式調理」を施す。これにより麺の中心まで滑らかで弾力のあるゆでたての食感を再現。スープから立ち上る香りや、食材のふっくらとした食感に至るまで専門店さながらの味わいを実現する。
商品は店内の冷凍ケースで販売する。お客はこれをレジで購入し、自分でマシンを操作する。つまりコーヒーやスムージーと同じセルフ方式だ。今年初め、千葉県松戸市のSIPストアなどで従業員がレジ内でマシンを操作するオペレーションを試したのち、関西万博の会場内店舗でセルフ方式に初挑戦。知見を積み、水平展開に漕ぎつけた。















