マルエツは11月27日、神奈川県茅ヶ崎市に湘南エリアで4店舗目の新店「マルエツ BLiX茅ヶ崎店」をオープンする。 年間目標は30億円を計画する。
出店先は、今年1月に閉店した「旧イトーヨーカドー茅ヶ崎店」跡地を活用したSC「BLiX茅ヶ崎」だ。施設はJR東海道線・相模線「茅ヶ崎駅」から北側170m、県道45号線沿いに立地。地下1~6階の7フロア構成で、延床面積は約6322坪。マルエツはその地下1階に入居。テナントはマルエツのほか、ドラッグストアのマツモトキヨシや飲食店、クリニックなど日常利用を促す35店舗が入居する予定だ。
マルエツの売り場は557坪で展開。店舗周辺700m圏内は単身世帯が多く、2km圏内では ファミリー層を中心とした住宅地が広がっていることを受け、地域一番の高品質な生鮮・デリカの品揃えで集客を目指す。また地場食材や値ごろ商品も強化する。
生鮮コーナーでは、地元農家直送の新鮮な野菜をはじめ、手切り加工する焼肉用「横濱ビー フ」や「優夢牛」、小田原市場から仕入れた丸魚の対面販売など、鮮度にこだわった展開を実施。色とりどりのカットフルーツや、まぐろ・サーモンなど人気商品の品揃えも強める。また、各カテゴリーで値頃な大容量品を提供することでファミリー客の需要に応える。
フィッシュデリ・ミートデリのコーナーでは、 地魚の握り寿司や「鎌倉ハムの焼き豚丼」など、地場食材を活用したオリジナルメニューを用意する。
デリカコーナーでは、丁寧に焼き上げる「出汁がじゅわっと溢れだす玉子焼」をはじめ、 手作りおにぎりや鉄板焼きを並べる。ベーカリーコーナーでは、神奈川県が開発したブランド柑橘「湘南ゴールド」を使用した餡を包んだ「湘南ゴールドあんデニッシュ」を地域限定商品として新導入する。
日配・加工食品コーナーでは、USMHグループ共同仕入れも活用し、人気商品を値頃で提供する「スペシャル厳選特価」「厳選特価」を約900品目に拡大。また、 トップバリュ ベストプライスなどのPBを約1200品目取り揃える。
このほか、買い上げ商品を自宅まで届ける配達サービスや、生成AIを活用したコンシェルジュなどを導入し、快適な買い物環境の提供にも注力する。
茅ヶ崎駅の北側には、そよら湘南茅ヶ崎(イオンスタイル湘南茅ヶ崎が入居)やイオン茅ヶ崎中央店、エイビイ茅ヶ崎店など、大型店が点在している。BliXはこの中で駅に最も近い施設になるが、競争環境は熾烈だ。新店は鮮度と品揃え、そして便利なサービスで差別化を図り、地域に根付く考え。将来的には近隣の自社店舗である茅ヶ崎店(2.1km)、香川駅前店(2.8km)、なぎさモール辻堂店(3.4km)などとともに、湘南エリア全体のプレゼンス向上につなげていきたい意向だ。















