ラピュタロボティクスは9月10~12日に開かれた「国際物流総合展2025」にて、自在型自動倉庫「ラピュタASRS」をブース内に組み立て、運用を実演しながら紹介した。
ラピュタASRSは、独自のブロック構造により、自由自在にレイアウトできる自動倉庫だ。アンカー打ちも不要のため、既存の現場や賃貸物件にもスムーズに導入でき、状況によって倉庫の形を柔軟に変更できる。
同社の強みはAIを活用したロボット群制御の高い技術力にある。これにより、多階層で複数のロボットが最適共同作業を実施。付属のマネジメントシステムと同期しながら高い生産性を実現する。ロボットが商品を高速で取り回すことで、ピッキング時の人の歩行や商品探しが無くなり、作業が効率化。併せて、視覚的作業指示やミス防止機能も備えているため、人が行う作業の精度向上や標準化も同時に実現する。


ラピュタASRSは、保管・ピッキングだけでなく、出荷方法によって仕分け・荷合わせ・順立てなどの工程も自在にカスタマイズできる。出荷準備までの円滑な連携により、倉庫全体の出荷能力の向上にも寄与する。

そのほか、展示会ブースでは、ピッキングアシストロボットの「ラピュタPA-AMR」も紹介した。運搬をロボットに任せ、作業者は持ち場でロボットに対応するだけの運用に変えることで、ピッキングの「歩く」「探す」作業が最小化。オペレーションを止めることなく短期間で導入でき、庫内作業の効率化と標準化を実現する。ラピュタロボティクスは今後も現場で使えるロボットサービスを通じ、物流業界の課題解決を後押ししていく。
