スギホールディングス(HD)は9月2日、海外事業を担うSトレーディングと、その子会社であるSUGI BLEZ HOLDINGS(THAILAND)CO., LTDが、タイのBLEZ ASIA Co.,Ltd.と共同出資を行い、合弁会社「SUGI BLEZ(THAILAND)CO.,LTD.」を設立したと発表した。

 BLEZ ASIA Co.,Ltd.は首都バンコクを中心に日本人常駐の薬局やクリニックを展開するほか、ヘルスケアを中心とした商品のOEM製造、タイFDA申請登録、輸入販売など多岐にわたる事業を行っている。

 同社は設立から14年が経過し、グループ全体で約30店舗(オンライン含む)を展開、年間10万人以上の患者が利用しているという。タイFDA商品登録および輸入実績はこれまでに約600品目を数え、グループ内店舗での商品販売をはじめ、日系大手小売企業(コンビニ・スーパー・デパートなど)、現地大手小売企業への卸実績も多く、日本商品のタイ流通をトータルサポートする機能を強みとしている。さらに、日本の自治体や企業と連携したヘルスケアイベントも積極的に企画・運営している。

 スギグループは2024年、タイでの事業展開を目的として、PTT Oil and Retail Business Public Co.,Ltd.と手を組み、同社が展開する新業態へ商品供給を行ってきた。今回、SUGI BLEZ(THAILAND)CO.,LTD.の設立を通じ、タイ国内における事業の推進、さらなる拡大を図るとともに、ミャンマー、ラオスなど周辺ASEAN加盟国への事業拡大にも挑む構えだ。