8月の定時株主総会に向け、クスリのアオキホールディングス(HD)株式の9.67%を保有する香港のアクティビスト、オアシス・マネジメントが提出した青木宏憲社長(冒頭写真)と青木孝憲副社長の取締役解任を求める株主提案に対し、アオキは7月17日、反対を表明した。オアシスは2020年にアオキが2人に対して発行した有償ストックオプションが会社に過大な損害を与えたことを理由に解任を求めている。アオキ側はオアシスの主張は何ら合理性のないものと反論した。オアシスは24年8月の定時株主総会でも青木社長ら3人の取締役の解任を提案したが大差で否決されていた。

 昨年ストックオプションを行使した青木社長の持ち株比率は7.92%から12.12%へ、青木孝憲副社長は5.68%から10.11%にそれぞれ上昇し、1位、2位の株主に躍り出た。青木一族や岩盤持ち合い株を含めると、重要事項拒否権の3分の1以上を確保できている。

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