「思ったほど安くないわね」。そうつぶやいたのは、カートにカゴ三つを載せて買い物する気満々の中年女性。3月27日、東京都昭島市にオープンしたロピア昭島アクロスプラザ店(冒頭写真)。同30日はオープン後の最初の日曜日で、予想通り駐車場は満車状態。さぞかし売れているだろうと思いきや、店内に入るなり聞こえてきたのはお客の不満げな声だ。
確かに、過去のオープン時のロピアを知るお客からすると、少々肩透かしの感はある。店内は若干変則的な売り場だが、入り口から青果、鮮魚、惣菜、精肉へとつながるワンウェイ。その入り口でお客の心をつかむはずの青果の値段がパッとしないのだ。ブロッコリー139円(以後全て税別)、レタス1玉100円、とちおとめなど3パックで999円、ほうれん草99円、小松菜79円、白菜4分の1で199円など。こう書き連ねると安く見えるかもしれないが、昭島に住むお客にとっては決して驚く値段ではない。理由は昭島がDS激戦区であるからだ。