ガウ・キャピタルの投資はカネ余りの象徴
2月上旬、大型商業不動産を手掛ける多くの関係者が仰け反ったニュースがあった。驚きを持って受け止められたのは、香港の不動産投資ファンド、ガウ・キャピタル・パートナーズが東京・銀座にある商業ビル「東急プラザ銀座」を約1500億円で買収することを発表したからだ。
東急プラザ銀座は2016年に開業。高級ブランド店や大型の免税店、セレクトショップなどが入居したが、地の利を生かせず苦戦を強いられた。そこにコロナが襲いさらに閑古鳥が鳴く不運に見舞われ、運営母体の東急不動産ホールディングス(HD)は23年に三井住友トラスト・パナソニックファイナンスに売却した。
