季節・簡便・健康の三つのテーマを設定
無印良品の食品開発が新たなフェーズに入った。2025年の春夏シーズンからは、それぞれのカテゴリーに〝共通テーマ〟を設定し、横串での商品開発を推進。来店客に商品が持つメッセージ性を強く訴求する。
無印良品の店舗では現状、定番商品の「カレー」や「バウムクーヘン」などがお客の来店を促すキー商品となっているが、春夏展示会で、食品部管掌役員の高橋広隆氏は、「私たちが提供したいのはカレーやお菓子だけではない」と強調。今春夏からは商品開発のテーマにお客のニーズを捉えた「季節」「毎日の食卓サポート」「健康」の三つを設定することで、〝単品頼り〟の集客から脱却。「より多くのお客様に無印良品に足を運ぶ目的を持っていただきたい」(高橋氏)と語る。