無印良品のレトルト食品が味わえる「レトルトバー」も
地域密着を掲げ、いま一度小型店のモデルを探る。良品計画は1月14日、東京都豊島区の本社ビル1階に「MUJIcom東池袋」をオープンした。無印良品で初となる店内調理の中食を提供するほか、生活消耗品を充実させることで日常使いに対応。「必要なものが徒歩圏内ですぐ買える」をコンセプトに、近隣住民の生活拠点となることを目指す。
MUJIcomは、無印良品の商品の中から日常生活に欠かせないアイテムを中心に揃える100坪前後の小型店で、現在東池袋を含めて27店展開している。新店の売り場面積は117坪。規模的には同業態の流れを汲むが、店舗が持つ意味合いや、中の取り組みは既存店とは一線を画している。「今までのMUJIcomは、駅の商業施設内や駅近など、自然と人が集まる場所に出してきた。しかし、この先良品計画が全国津々浦々のお客様の生活に近づいていこうと考えた時、どんなお店がふさわしいのか。東池袋はそれを表現する一つの形に挑戦した」(片木志倫営業本部販売部長)。
足元の東池袋エリアは住宅街とオフィス街が混在する立地で、一般世帯は2万5000、事業所は6000ある。生活者のニーズを洗い出すのにうってつけだったことから、次世代の小型店の在り方を探る舞台としてこの場所が選ばれた。