アインホールディングス(HD)は8月にインテリア・雑貨店のフランフランを買収したことなどの押し上げ効果を見込み、2025年4月期の連結業績予想を上方修正した。売上高4535億円(従来予想は4150億円)、営業利益193億6000万円(同178億円)、純利益100億円(同91億8000万円)を計画する。今後はコスメ&ドラッグストアのアインズ&トルペとのシナジーを発揮することで、事業規模の拡大に努める。

 アインHDの25年4月期第1四半期(5~7月)決算は、売上高1036億300万円(前期比9.5%増)、営業利益27億5700万円(同23.6%減)、経常利益29億6900万円(同23.5%減)、純利益16億4200万円(同23.3%減)の増収大幅減益だった。

 主力のファーマシー事業が売上高918億6600万円(同8.8%増)、セグメント利益42億4500万円(同21.8%減)の増収大幅減益。高額医薬品の処方により処方箋単価が上昇したが、調剤報酬改定の影響などが減益要因となった。M&Aを含めて12店舗を出店、8店舗を事業譲渡し、薬局の総数は1235店舗となった。

 アインズ&トルペを展開するリテール事業は売上高89億4700万円(同20.7%増)、セグメント利益10億1600万円(同43.1%増)と好調だった。前期から引き続きアジアンコスメや高価格帯コスメなどの売り上げが伸長し、客単価の上昇が寄与した。2店舗を出店、1店舗を閉店し、店舗総数は82店舗となった。