イオンは6月19日から、グループの約1070店舗にて、冷凍食品シリーズ「トップバリュ みんなのおかず」を計24品目発売した。
「みんなのおかず」は、トースターで焼けるコロッケや自然解凍でも食べられる煮魚など、ディナー向けの主菜をメインに展開。タイパ・コスパ・健康ニーズに対応した〝イマドキの夕食スタイル〟を提供する。
同日開催された発表会で、イオントップバリュの森真紀取締役ブランド&コミュニ―ケーション本部長は、「今の人たちはすごく忙しい」と強調。「働く母親、塾に通う子どもなど、家庭での食事時間はバラバラ。こういった近年のライフスタイルに対応した商品を揃えた」と開発背景を語った。
イオントップバリュの森真紀取締役ブランド&コミュニ―ケーション本部長
その商品は、「レンジでチンやオーブンで焼くだけなど、子どもでも簡単に調理ができるものを用意。また、本来調理がめんどうなものや作り方がよくわからないものをあえてピックアップした」(森本部長)。
イオンの調べによると、2023年の冷凍食品の国内消費金額は前年比3.4%増、個々人で食事をする割合は3年前と比べ約6ポイント増加している。お客からは、「魚調理は苦手」「洗い物を減らしたい」「買い物回数を減らしたい」などといった、無駄を減らし、効率の良い生活を求める声が多く上がっているという。
今回は主菜を中心に発売したが、下期からは副菜もシリーズに追加する予定で、品数は上期と同等数くらいで準備を進めているという。
同社の冷凍食品カテゴリーの売り上げは前年比2桁アップで推移しており、本年度は本シリーズを加えて同120%の着地を目指すとしている。
イオンが主要ターゲットとする子育て世代にとって冷凍食品は、弁当のおかずとしての利用が一般的だ。今回新たに夕食向けの冷凍おかずを発売することで、さらなる支持獲得につなげる狙い。
イオンスタイル品川シーサイド店(東京都品川区)の冷凍食品売り場の様子