JDドットコムが5月31日から「618大キャンペーン」を開催する。「独身の日セール」にも匹敵する、中国での大きなセールスイベントの一つで、JDドットコムの設立日である6月18日にちなんでいる。ライバルも対抗セールやイベントを実施するため、「618商戦」とも呼ばれている。
5月31日午後8時に正式にスタートするイベントでは、従来の前売り段階を省いて、4時間早く開始する即売会を実施する。JDドットコムのサンディ・シュウ最高経営責任者(CEO/写真)は会見で、「究極のユーザー体験を提供することがJDの中核的使命であり、成長の重要な原動力である」と強調した。
JDドットコムには約6億人のアクティブ・ユーザーがおり、2万人以上のカスタマーサービス担当者と数十万人のデリバリー担当者によって支えられている。JDのカスタマーサービス・システムは販売前、販売中、販売後の各段階で、サービスに関する問い合わせの90%を自動化している。
今年の「618」で強化・拡充されたのは、主に以下の点だ。
・85%以上の商品で価格保護が適用され、消費者は保護期間内にライバルとの価格差を請求することができる。このサービスで消費者は過去1年間で約30億人民元を節約した。
・JDの自営商品の97%、第三者加盟店の75%で、返品時の自宅への無料集荷が可能。
・50万以上の実店舗と提携し、最短9分で配達するオンデマンドショッピングを提供する、アップグレードされた即時小売サービス「JDナウ」を開始。(詳しくは5月23日の記事)
・社内担当者による24時間365日のカスタマーサービス。
AIデジタルアバターも増殖
また、AIによるデジタルアバターが登場する。JDの言語モデル「チャットリノ」を活用し、JDの創業者リチャード・リューが最近アバターとなって導入されているが、さらに18のブランドリーダーのAIアバターがライブストリームに登場して、視聴者に50%オフなどの割引サービスを提供する。
このほかのプロモーションとしては以下がある。
・JDのライブストリーム・シリーズで、数百のブランドの代表が1元からの人気商品を紹介。
・JDのプロフェッショナルな仕入れ・販売マネージャーが、ライブストリーミングチャンネルで低価格商品を提供。
・JDのプラットフォームで消費者に毎日20元の補助金を支給。
・数百万点の2元商品を提供する「2元配送無料デー」。