中国EC大手のJDドットコムは、100以上の有名ブランドと共同で「家電・家庭用品の下取りアライアンス」を発表した。すでに20の省と都市で実施されている下取りサービスを中国全土へ拡大・強化する。

 下取りアライアンスは、サービス能力、ブランドサポート、マーケティングイニシアティブ、業界チェーンシナジー、オムニチャネル開発、カテゴリー協力という六つの基礎的な柱に基づいて構築されており、消費者はテレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど200以上のカテゴリーの商品を下取りに出すことができる。

 2023年以降、1600万人以上のユーザーがJDドットコムのプラットフォームを利用して、古い家庭用品を新しいものと交換している。同サービスの導入後、JDドッドコムを初めて利用するユーザーが前年比で200%増加したという。

 今回、新たに「三つで無料&四つで無制限」の下取りサービスを導入した。このサービスには、古い商品の無料引き取り、解体、取り扱いが含まれており、下取り品の購入チャネル、ブランド、年式、状態などの制限はない。JDアプリを4回クリックするだけで、ユーザーは古い商品から手厚い割引を受けられる。

 JDドットコムは物流網を活かして中国遠隔地にもサービスを拡大しており、たとえば標高4300mのチベットに住む顧客も下取りオプションを利用することができる。

 家電および家庭用品分野の大手ブランドとの緊密な連携の促進により、手間のかからない下取りサービスのデファクトスタンダードを確立し、全国の消費者に利便性をアピールする戦略だ。