味、価格、量目、見た目の競争力を同時に高める
フェアから一転。セブンイレブンが今期、来店頻度を高めるため最優先で取り組んでいるのが、基本商品の磨き込みだ。22年度から2年連続でカレーフェア、イタリアンフェアなどを毎月実施してきたのは、コロナ下のお客に楽しさを提供するため。その目的は果たしたとして、毎月の実施は一旦終了。代わってデイリー(中食)の定番商品の磨き込みをしているのは、SM、ドラッグストアがこぞって中食を強化。まさに業態を越えた競争が起きているからだ。
「コンビニだけの競争ではなくなった中では、これまでと同じでいいわけがない」(青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長)。実際、セブンの「磨き込み」はこれまで「さらにおいしくすること」と同義語だったが、今回は味、価格、量目、見た目の四つの要素の競争力を同時に高める取り組みを行っている。