和歌山地盤のドラッグストア、エバグリーンなど複数の業態を展開する廣岡の経営陣が、サツドラホールディングス(HD)の株を買い増したことが明らかになった。

 5月15日に提出された変更報告書によると、エバグリーンの米原まき社長が代表を務める不動産管理会社の三原色が4.13%に、廣岡の廣岡聖司会長が4.37%に、米原社長個人が1.93%に、それぞれ保有割合を増やした。別の不動産会社の青空商事(2.09%)も合わせて、この4者でサツドラHD株の12.52%を保有する。いずれも保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこと」としている。

 サツドラHDの事業会社のサッポロドラッグストアーは、一部インバウンド店舗を除き、すべて北海道で展開道内2位のドラッグチェーンだが、トップのツルハHDには大きく水をあけられており、地域密着の多角化戦略を進めてきた。ただし、近年はインバウンドの動向に業績が左右されている上、今年3月にはドラッグストア事業の実質トップとみられていた本部長が退社。

 また、コープさっぽろ、加藤産業とともに共同仕入れ会社の北海道MD機構を設立しているが、サツドラHDがドラッグストアの生鮮強化に動いたことで、SMを展開するコープさっぽろとの関係悪化が囁かれるなど、懸念材料の多い経営環境が続く。

 一方で、サツドラHDと展開エリアがバッティングしない廣岡は数年前から同社株を取得しており、ここにきて関与を深める姿勢を見せたことで、再編機運の高まりやサツドラHDの出方も注目される。