米国大型ディスカウントストアのターゲットが、自社の子供服ブランド「キャット&ジャック」の商品をカナダの百貨店ハドソンズ・ベイへ展開する。ハドソンズ・ベイ全店舗およびECサイト「TheBay.com」で、この春から人気のキッズ・アパレル約1400アイテムを販売している。

 ターゲットによれば、すでにカナダでは多くの買い物客が、米国で最も人気のある子供服ブランドであるキャット&ジャックのデザイン性や価値を認識しており、愛用していることは同社の調査でわかっていたという。先行販売が順調だったため、取り扱いアイテムをスイムウェア、アウターウェア、シューズに拡大している。

 キャット&ジャックの発売以来、ハドソンズ・ベイの顧客は買い物のたびに子供服を購入するようになり、客単価は15%増加したという。ハドソンズ・ベイのリズ・ロッドベル社長兼CEOは、「子供服の購入時、親は、これまで以上に品質、価値、持続可能性を求め、子供たちは、快適で、活発に動ける楽しい服を望んでいる。キャット&ジャックはそうしたすべての面を実現している」と評価する。

 ターゲットの自社ブランド事業は年商300億ドル以上に成長しており、10以上のブランドが年間10億ドル以上の売り上げを叩き出し、数十億ドル規模のグローバルブランドに育つ可能性を秘めている。玩具の「ギグルスケイプ」、必需品の「アップ&アップ」、アウトドア用品の「エンバーク」などがその候補となるだろう。