4月8日に開催されたウエルシアホールディングス(HD)の決算説明会で、松本忠久社長は、2027年までに予定されているツルハHDとの経営統合について「独禁法のクリアランスの問題が明確になってから」と進捗の説明は避けたが、「速やかに対応していく。我々が苦手としている家庭雑貨はツルハさんが非常に得意な部分。私たちの方が進んでいるのは調剤。こういった部分をしっかり協議して、シナジー効果が出てくるとお互いに確信している」と語り、統合の効果を強調した。
また、池野隆光会長は「過去20年間、急速にドラッグストアは成長してきた。しかし、これからは20年かけて成長してきたスピードをはるかに上回るスピードで変わっていく。過去の成功体験にとらわれず、物や仕組み、考え方を変えていく必要がある。10年20年先を見据えた変革を仕掛けるためには、統合効果が非常に大きく期待される。高齢化社会の受け皿になるためには、どうしても一定規模がいる」と説明。高浜虚子の句「春風や闘志抱きて丘に立つ」になぞらえ、統合実現に向けた決意を示した。