平和堂は今期(2025年2月期)、食品スーパー業態5店を新規出店する。外部向けには初めて公表する新中期経営計画に沿ったもので、4月12日オープンの日進香久山店(愛知県日進市)を含め、3店が愛知県への出店となる。食品の直営売り場とテナントで構成するNSCタイプが多くなる予定で、地域のニーズを捉えたフォーマット構築でシェア拡大を図る。

 前期の連結業績は、営業収益4254億円(前年比2.3%増)、営業利益132億円(17.5%増)、経常利益144億円(10.8%増)、当期純利益67億円(9.7%減)だった。トップラインは、食品の堅調な販売と外出需要の回復によりテナント収入・旅行代理店収入が増加、継続的な一品単価上昇も合わさり増収となった。利益面では、生産性改善で一人当たりの賃金上昇を統制しつつ、広告をチラシからアプリに見直すなどの施策で販管費を抑え、営業・経常増益を達成した。一方、平和堂単体にて、能登半島地震に関連する特別損失を11億円計上。そのほか、遊休地の評価見直し、POSシステム入れ替えに伴う除却などで合計38億円の特別損失により、当期純利益は減益となった。

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