京浜急行電鉄は3月25日、同月22日にエフ・クライミングと株式譲渡契約を締結し、連結子会社化することを発表した。株式譲渡実行日は4月30日。

 エフ・クライミングは、東京都と神奈川県にそれぞれ3店舗の食品スーパー「ヒルママーケットプレイス」を展開しており、2023年3月1日〜24年2月29日の間の売上高は67億3100万円。

 本取引後、京急グループは、エフ・クライミングが強みとする「生鮮食品分野」を中心に連携を加速。同社グループの食品スーパー「京急ストア」とのシナジーを発揮し、グループとして流通事業の強化による沿線活性化を実現する狙いだ。なお、「ヒルママーケットプレイス」の屋号は変えず運営をする予定だ。

 京急グループのスーパーマーケット事業は、中期経営計画に掲げる「まち創造プラットフォーム」における地域拠点や顧客接点として重要な機能を担っており、19年4月の流通事業再編以降、沿線における日常利便の提供のため、様々なグレードのデイリーストアを地域ニーズに合わせて展開している。

 今後は将来の沿線人口の減少や少子高齢化の進展などの事業環境の変化を見据え、沿線を中心にドミナント出店を進めるほか、様々な事業者とのアライアンスの実現により、事業強化や持続的な成長を目指すとしている。

(冒頭写真は京浜急行電鉄のリリースより)