調剤薬局チェーン2位の日本調剤は、3月26日に予定していた新長期ビジョンの公開を延期すると発表した。

 今年1月末発表の2024年3月期第3四半期決算において、新長期ビジョンと達成に向けたロードマップを公表することを明らかにしていた。

 延期の理由について日本調剤は「直近の業界環境の目まぐるしい変化などを考慮した」としており、新たな公開日は日程が決まり次第明らかにするという。

 調剤薬局をめぐっては、大手ドラッグストアチェーンのウエルシアホールディングス(HD)とツルハHDが統合で合意。両社の直近年度末の調剤事業売上高を合わせると3406億円となり、調剤薬局チェーン首位のアインHDの3215億円(23年4月期ファーマシー事業)を上回る規模となる。ちなみに日本調剤は2801億円(23年3月期)。

 さらに3月6日には、香港ファンドのオアシスがアインHDの株式の9.6%を取得していることが明らかになった。今後オアシスが株主提案を行うなどの動きも予想される。日本調剤の今後の動向も気になるところだ。