バローホールディングス(HD)は1月19日、物流DXを支援する企業traevoの動態管理プラットフォーム「traevo」との連携を開始した。
現在バローHDは、グループ物流を担う中部興産と共同開発した物流動態管理システム「CKONNECT」を用い、物流の品質と効率の両立を目指している。 今回の連携ではこのCKONNECTの精度を向上させる狙い。
CKONNECTでは、バローグループ内の集配送業務を管理しており、協力会社分を含めおよそ600台が稼働している車両について、いつ・どこに・なにを・どのような状態で運んでいるかをリアルタイムで把握している。今後は、車載機器メーカーやサービスを問わず一元管理できるtraevoのプラットフォームを活用し、「リアルタイム位置情報の把握」「トラック庫内温度の可視化」「配送先への車両接近通知」の三つの効果創出を図る。
「リアルタイム位置情報の把握」では、車両の正確な位置情報をリアルタイムで取得することで、事故・降雪およびその他災害などの不測の事態が発生した際の現状把握および対応策立案に役立てる。
「トラック庫内温度の可視化」では、配送中のトラック庫内の温度情報を入手することで、安定的な輸送品質を確保するとともに、荷主や配送先にエビデンスを提供する。
「配送先への車両接近通知」では、traevoの位置情報データと連携し、配送先に対してメールやチャットで接近通知を自動配信する。これにより配送先では受け入れ態勢を整えることができるほか、配送後の円滑なオペレーションにも寄与する。
バローHDは効率化のための仕組みを整え、2024年問題など物流を取り巻く環境変化に対応していく。