トーホーは7月26日、食品スーパー(SM)子会社「トーホーストア」の売却についてバローホールディングス(HD)と協議を開始すると発表した。

 最盛期にはトーホーの売上構成比の40%を占めていたトーホーストアは、競争激化の影響を受け、事業規模を縮小。業績の悪化もあり、昨年10月には関西や中部地区でSMを展開するコノミヤとの売却交渉開始を発表。だが、3度の延期を経て、コノミヤから買収断念の申し出を受け、今年6月に売却中止を明らかにしていた。

 バローHDとは2015年に資本業務提携を締結し、バローPB「Vセレクト」の取り扱いを始めるなど関係を構築。今年3月に資本業務提携を解消したが、トーホーや同社のSM事業に精通していることが決め手となり、今般の交渉開始に至った。

 両社は今後、トーホーストアの事業移管の具体的な方針決定に向けて協議を進める予定だ。