9月中旬、首都圏のある中堅日配品メーカーの本社は一時、混乱の極みに陥ったという。西友からの発注が突然、ストップしたかと思えば、翌日は通常より多い発注データが断続的に送られてきたからだ。担当者が西友に問い合わせると「システム移行のトラブルでシステムが不安定な状況になっている。これまでの平時の発注量の商品をセンターに届けてほしい」との回答があった。

 トラブルは数日で解決されると思っていたこの日配メーカーは平時の発注量を届けていたが、今度は西友側から「センターに届けるのを止めてほしい」という連絡が入った。理由を聞くと「センターに入ってきた商品を各店舗に仕分けして配送することができなくなり、センターが在庫の山になっている」とのこと。日持ちのしない多くの日配品は廃棄を余儀なくされたという。

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