「今後の西友は面白そうだ。もしかしたら化けるかもしれない――」。昨年11月、ウォルマートが米投資ファンドのKKRと楽天に85%の株式売却を決定、事実上楽天主導での「再出発」が決まった西友だが、その同社は昨年末に次期CEO(最高経営責任者)人事(今年3月に株主体制の変更後就任予定)を発表。

 白羽の矢が立ったのは元セブン&アイ・ホールディングス(HD)で常務執行役員を務めた大久保恒夫氏(65歳)だった。「実績豊富で理と情の双方に長けている大久保氏なら『再生請負人』として、西友改革を成功させる可能性がある」(ベテラン流通アナリスト)。

 ウォルマートが事実上日本攻略を諦め、さじを投げた格好の西友(売上高約7000億円、当期利益約4700万円〈2019年12月期〉)を再生するのはそう簡単ではないが、大久保氏にはそう思わせるだけの実績と魅力がある。

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