マシュマロ構想は社内ではもはや死語

 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は8月1日、取締役候補者を決め、第43期の株主総会を経て吉田直樹社長兼CEO(冒頭写真)の続投を発表した。吉田社長は4年前の新社長就任時には、「自分は次へのつなぎが役割であり、次のリーダーを育成してバトンタッチする」と公言していたが、前上期の決算会見の席上、「私から、業績が良好と口にするのは初めてのことで、表面上の数字もさることながら、中身が充実している」と経営のかじ取りへの自信を示し、続投もあり得ることを示唆していた。

 就任当初はIT軸を中心としたマシュマロ構想などを打ち出し、人力を武器とするドン・キホーテの現場とのかい離が懸念されたが、社内の実態が分かるにつれ、政策を現実に即したものに転換し、現在は「マシュマロ構想は社内では、もはや〝死語〟となっている」(吉田社長)と言うように、現場との距離を縮めたこと、コロナ禍の大きな変化に従業員が一丸となって向き合い、大きな成果を上げたことが今回の続投につながった。社内の意思統一は安田隆夫創業会長の考え方を集大成したバイブル「源流」に基づきコントロールされているところに変わりない。

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