データ活用のアプリ販促で1to1の練度を高める

 セブンイレブン・ジャパンの新マーケティング戦略が動き出した。同社は今期、組織再編によって商品本部、QC・物流管理本部と並ぶ形でマーケティング本部を新設した。自社アプリを軸にお客へのアプローチをさらに深めるほか、顧客データや市場分析を踏まえたマーケットインの商品開発を強化。加えてリテールメディア事業にも本格参入するなど、矢継ぎ早に新たなチャレンジに乗り出している。

 新生マーケティング本部は配下にプロモーション部、デジタルサービス部、マーケティング戦略部、リテールメディア推進部の4部署を抱える形で今年3月に立ち上がった。新設された同本部の担う役割は大きく二つだ。一つは今セブンイレブンの店舗に来ているお客に向けて、より商品の良さをしっかり伝える、既存客の深掘り。そしてもう一つが潜在需要を取り込む新規客の創造だ。「どちらが欠けても駄目。この2軸が絶対に必要だということを部下に繰り返し説いている」と岡嶋則幸執行役員マーケティング本部長(冒頭写真)は強調。これに向け、各部に役割を落とし込みながら目下取り組みを推し進めている。

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