ウエルシアホールディングス(HD)は、9月1日からグループのドラッグストア全店で加工食品の納品期限を従来の「3分の1ルール」から「2分の1」ルールに変更する。

「3分の1」ルールとは、加工食品のメーカーから小売業への納品に関する商慣行で、製造日から賞味期限までの期間を3等分し、取引先からの納品を最初の3分の1の期間に限定するというもの。納品期限が過ぎたものは、賞味期限までまだ時間があるにもかかわらず返品・廃棄されるため、フードロスが大量に発生することが問題視されている。そのため、近年はこれを見直し、製造日から賞味期限までを2等分し、納品期限を最初の2分の1にする「2分の1」ルールを適用する小売業が増えている。

 ウエルシアHDでは、この2分の1ルールを、9月1日から、グループの事業会社、ウエルシア薬局、丸大サクラヰ薬局、シミズ薬局、クスリのマルエ、よどや、ププレひまわり、コクミン、ふく薬品の全店で導入する。対象商品は、マヨネーズ、ドレッシング、調味料、缶詰、お茶などの約1万5000品目。

 同社では「この取り組みにより商品の販売機会を増やし、フードロスを削減する」としている。