株価リスクを勘案し新規上場を延期
トライアルホールディングス(HD)は4月3日、同12日に予定していた東証グロース市場への新規上場手続きを延期した。500億円相当の調達が見込まれる大型上場だったが、海外の金融機関が経営破綻したことで国内の株価下落リスクが高まると判断した。上場手続き再開時期は「市場の動向を見極めたうえで総合的に判断する」として明らかにしていない。
足元の業績は好調だ。2022年6月期の売上高は5976億円。前12カ月合計(21年に決算期を3月から6月に変更)から12.3%の増収を遂げている。経常利益は32%増の126億8700万円、同利益率を1.79%から2.12%に引き上げた。東海地区初出店のスーパーセンター(Suc)名古屋茶屋店やメガセンター旭川店など7店舗出店、撤退は都市型smartの1店舗。25店舗の改装を実施しスマートショッピングカートの導入を推進、既存店売上高も8.4%増の増収を遂げた。22年12月末時点での店舗数はメガセンターが24店舗、主力のSuc176店舗。smartが67店舗、小型店7店舗となっている。