オーケーは6月20日、2023年3月期の業績を公表した。営業収益は5534億1200万円、営業利益は290億9500万円(3.1%減)、経常利益は302億8900万円(2.9%減)、税引き後の当期純利益は208億500万円(6.3%減)の減益だった。23年3月期から新会計基準を適用していることから営業収益の増減は公表していない。利益は電気代高騰などが押し下げ要因となった。
既存店売上高は前期比2.7%増、同客数は2.6%増だった。同社は経営目標に年率20%成長を掲げているが、スーパーマーケット単体の売上高は5524億4000万円、前期比5.5%増となり、16.8%増と大きく伸長した21年3月期以降、伸びが鈍化。コロナ禍に振り回され目標達成への挑戦が甘くなったとしている。新規出店は8店だった。
今期の開店予定の新店を除く売り上げ目標は6025億円、前期比9.1%増を掲げている。味や品質、原価、商流、物流などあらゆる角度から商品を見直し、売り上げを伸ばすとしている。新店は秋に開店予定の銀座店など2桁出店を目指す。24年11月には大阪府東大阪市に関西1号店を出店し、以降も積極的に出店する予定。積極的な出店で価格競争力の強化を図るが、NBでの対応が難しい場合は留め型の展開も視野に入れている。
物流面では24年5月以降、冷凍商品は自社物流センター経由で店舗に納品。3拠点の賃借冷凍倉庫を活用し、常温食品同様、冷凍商品はセンター着原価での買付とする。自社物流への切り替えで物流を効率化するほか、取り扱い商品の見直し、売価強化などで冷凍商品の競争力を高める意向も示している。
このほか、三枝隆・食品本部副本部長(兼)EC事業室長が執行役員に就任したことが明らかになった。