香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」がツルハホールディングス(HD)の株式を買い増ししていることがわかった。オアシスが5月15日、関東財務局に提出した大量保有の変更報告書で明らかになった。オアシスの議決権は昨年12月時点で5.39%だったが、5月8日現在13.08%まで高まっている。昨年12月28日時点では日本マスタートラスト信託銀行が15.98%、イオンが13.59%を保有しており、両社の保有数が変わっていなければオアシス・マネジメントは第3位の株主となる。
変更報告書によると、オアシスは今年3月9日と5月8日に市場内外でツルハ株式を取得。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」とも記載されている。
オアシスは「物言う株主」と知られ、エレベーター大手フジテックに対し、コーポレートガバナンスの改善を要求。今年2月に開催された臨時株主総会でオアシスが提案した社外取締役6名のうち4名が選任された実績がある。