ヤオコーは3月15日、イタリア大使館貿易促進部とパートナーシップを結び、イタリアフェアをヤオコー全店で年間、開催すると発表した。

 GDO(大型流通小売組織)プロジェクトとして、イタリアの食品とワインのプロモーションを実施する。貿易促進部を通じて新規・既存のサプライヤーとの取り組みを強化し、輸入業務を担うヤオコー子会社の小川貿易の扱い量を増やす。具体的にはワイン、トマト缶などを扱い、新規商品30SKUの導入、新規10社との取り組みを行い、取り扱い量をプロジェクト前の1.5倍に増やすことを目標に掲げている。

イタリア産ワイン
トマト缶、オリーブオイル、パスタソースなど

 毎月半ばの「中押しの市」でイタリアフェアを開催し、特に3月、6月、10月、2024年3月は大々的に行う。またクッキングサポートではレシピ提案、試食レシピなどを発行して情報発信に努める。料理セミナーイベントなども開催する予定だ。

月中の「中押しの市」でフェアを展開する(川越南古谷店の売り場)
グロッサリー、日配を含めたフェア (川越南古谷店の売り場)

 同日開催の記者会見で、川野澄人社長は「コロナを経て家庭内で食事を楽しむシーンが増えてきた。イタリア食は日常的に、カジュアルに楽しめる。かしこまって料理に取り組むのではなく、手軽なメニューを提案していきたい」と語った。

 イタリア大使館のエリカ・ディジョヴァンカルロ貿易促進部長は「パンデミックの中でも2022年の日本のイタリア食品輸入金額は前年比約20%増となった。イタリアの食品の質を評価していただいた。一層のイタリア商品の普及を目指したい。より日本のお客さんに目につくよう、新しい商材も入れて、バラエティーさも見ていただきたい」と期待を語った。

 GDOプロジェクトは小売り分野では日本で3回目、今回は過去最大規模で実施される。
(写真は左からヤオコーの川野澄人社長、イタリア大使館のエリカ・ディジョヴァンカルロ貿易促進部長)