本部が作ったMDを支社や店舗がアレンジ
6対4。それがウエルシアHDの地域ごとの柔軟な対応を可能にする商品戦略の黄金比だ。「セントラル(ウエルシア薬局)の商品本部で作る共通MDの完成度はあくまで6割。残りの4割は支社や事業会社、店舗がアレンジを加え、完成形に近づけていくのがうちのやり方」とウエルシア薬局の畑和彦常務取締役商品本部長(写真)は明かす。
同社が目下進めているのが、この比率を守りながら、「四割」の精度を高めていくことだ。ウエルシアHDはM&Aを駆使して成長する中で、取り込んだ各社の情報システムを統合、大手NBの一括仕入れなどで規模のメリットを享受してきた。一方で、グループ企業が増えるほど、「全国一律のMDを作ることはもはや不可能」(畑常務)となってきており、エリアに合わせたより細やかな対応が不可欠となっていた。