イオンリテールは10月18日、横浜市保土ケ谷区にイオン天王町ショッピングセンターをオープンする。2020年2月に一時休業した旧イオン天王町店から全館を建て替え。地上3階、地下1階建てからなる「体験型ライフスタイル店舗」として生まれ変わる。

 核店舗のイオンスタイル天王町では、イオンリテールの最新フォーマットを結集した売り場づくりを実践する。同社のスポーツ衣料ブランド「スポージアム」とマシンジム「3FIT」、靴販売を担うジーフットが連携した融合型売り場を同社で初めて展開。また家電売り場では、イオン八千代緑が丘店などで先行導入した、モバイル端末やIoT家電の体験型・暮らし提案型売り場「スマートライフコーナー」を展開する。

「スポージアム」、「3FIT」、ジーフットが連携した売り場を初展開

 食品売り場では冷凍食品を強化する。8月30日にオープンしたイオングループの冷凍食品新業態「@FROZEN」で扱うアイテムをいち早く導入。約1000品の幅広い品揃えで、高まる冷食ニーズに応える。

冷凍食品の提案型売り場

 DXの推進で、より快適な買い物体験の提供にも力を入れる。ネットで購入した商品の受け取りのほか、その場で注文もシームレスにできるOMO型売り場を設置。またキッズ・ベビー用品売り場の「キッズリパブリック」では、赤ちゃん休憩室の空き状況をアプリで確認できる体制を整える。

DXも推進。赤ちゃん休憩室の空き状況をアプリで見られるようにする

 テナントゾーンには、旧店にはなかったカフェ・レストランのほか、ユニクロ、無印良品、3COINS+plusなど42店が出店する。

 商圏は3km圏、約18.6万世帯、約35万人を見込む。店舗周辺は20~50代のファミリーの構成比が高い。最寄りの星川駅・天王町駅が横浜駅まで約5分とアクセスが良いことからマンション開発も進んでおり、今後の流入も期待できる。

 9月2日に開催された概要説明会にて、浜口好博取締役常務執行役員南関東カンパニー支社長は、「これまで各地で行ってきた取り組みを盛り込み、今後の当社の新店・改装店のモデルとなる店となった。今の時代に沿った売り場、サービスで改めて地域の皆様と関係性を深め、世代を超えてお客様を取り込みたい」と意気込みを語った。

浜口好博 取締役 常務執行役員 南関東カンパニー支社長

イオン天王町ショッピングセンター
所在地:神奈川県横浜市保土ケ谷区川辺町3-5
売り場面積:約2万185㎡(直営売り場:約1万1385㎡、専門店:約8800㎡)
商圏:3km圏 約18.6万世帯 約35万人
来館者目標:年間750万人(SC全体)