神戸屋は8月26日、包装パンとデリカ食品の製造販売事業を山崎製パンに売却することを決めた。神戸屋が新たに子会社を設立し、二つの事業に関する資産を移した上で、山崎製パンが子会社を買収、完全子会社化する。譲渡日は来年2月28日、買収金額は非公表。対象事業の主な資産は、本社、東淀工場、寝屋川工場、東京工場、海老名工場、マルト神戸屋、浜松デリカ、マツヤ神戸屋、タイヨー神戸屋、神戸屋ロジスティクス。
神戸屋は業界4位の製パンメーカー。上記事業のほか、冷凍パン、フレッシュベーカリー・レストラン事業を展開しているが、市場環境の変化を受け、事業ポートフォリオを見直した結果、冷凍パン、フレッシュベーカリー・レストラン事業に専念することを決断した。山崎製パンは業界1位で、包装パンは事業売却後も当面の間は従来どおりの商品ブランドのまま製造販売される。
包装パンは小売業の価格競争が激しいカテゴリー。コンビニ業界では長年苦戦が続いている。