ローソンは7月1日、中国の四川省成都市、湖南省長沙市、重慶市などに合計29店舗をオープンし、中国の店舗数が5000店を突破した。中国本土における日系コンビニの中で、 ローソン の店舗数は最多だ。
ローソンは1996年、上海に初の日系コンビニとして進出。以降、重慶市、大連市、北京市に出店エリアを拡大。パートナー企業に本部機能を持たせ、エリアにおける運営開発全般を任せるエリアライセンス契約を導入したことが出店数の拡大につながった。17年2月に1000店舗、19年1月に2000店舗、20年10月に3000店舗、21年9月に4000店舗を突破。今回は10カ月で1000店舗増加と、出店ペースが加速している。
中国国内では、デリバリーサービスを展開するなど、コロナ下で変化するニーズに素早く対応。デリバリー事業では、昼の時間帯は弁当、フライドフーズ、デザートを中心に、夕夜間は飲料(酒含む)、フライドフーズの売り上げが好調だという。中国国内のデリバリー事業の売上高は前年と比べて約7割伸長している。
また、ローソンが強みとするデザート、フライドフーズ、米飯などが支持され、日本のローソンでヒットした「悪魔のおにぎり」や「バスチー」が中国でもヒット。最近では日本で話題となった「マリトッツォ」を中国ローソン独自のレシピで開発・発売している。
今後も中国でエリアライセンス契約や各地でのメガフランチャイズによる出店を強化し、25年度に1万店を目指す。