食事で選ばれる店を目指し弁当・惣菜を強化

 今期、ミニストップは、中期の新方針を打ち出した。SPA化を進め、独自商品を開発するとともに、ダークストアなどを活用したデリバリーで展開エリアを拡大するというもの。今年度はさまざまな個別の取り組みを実施、来年度以降にこれらを統合しながら、新しいビジネスモデルを構築していく方針だ。

 背景には、出店による成長を前提とした従来のビジネスモデルに対する危機感がある。本部経費の増加を店舗数の拡大でカバーするコンビニのビジネスモデルが競争激化の中で通用しなくなり、出店場所が確保できない、出店しても計画通りの売り上げが立たないなどの問題が生じてきた。さらに、ドラッグストアやデリバリー、ECなど異業態との競争も加わった結果、「独壇場だった500m商圏で、もはやお客様に圧倒的に近い存在ではいられなくなった」(藤本明裕社長)。そこでお客との距離を再び近づけるために、新たなビジネスモデルが必要と考えたのだ。

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