イオンリテールは、今年度3期目を迎えた「ヘルパDELI」の新商品「もち麦とお豆のトマトスープごはん」を2月4日から、「春雨と10種具材の酸辣湯」を2月23日から、イオン、イオンスタイルの約350店舗とネットスーパーで販売を始める。価格はいずれも429円(税込み)。

 「ヘルパ」とは、“ヘルスパフォーマンス”の略語で、効率的に栄養を摂取しようという考え方。ヘルパDELIは、この考え方に則り、様々な部署の若手従業員が部署横断的に集まり、健康志向の惣菜・弁当を開発する取り組みで、2019年度から社長直轄のプロジェクトとしてスタート。第1期は弁当を2品、第2期は豆腐を使った惣菜を5品、3期目となる今回は、「満足感」に着目した1食完結型スープ2品を開発した。

 今期のプロジェクトには13名が参加し、若手従業員150名による試食を実施、寄せられた意見をもとに改良を重ね、商品化にこぎつけた。「もち麦とお豆のトマトスープごはん」は、「もち麦」や「豆」、「春雨と10種具材の酸辣湯」は、「きくらげ」などの歯応えのある具材を使用、よく噛んで食べるようにすることで満腹感を得られるよう工夫。また、食材の彩を豊かにすることで、見た目でも料理を楽しめるようにした。さらに、「トマトスープごはん」には大豆由来のミンチも採用。話題の食材の体験もできる一品に仕上げた。

「もち麦とお豆のトマトスープごはん」(スパイシー仕立て)は、複数種類の豆類を取り入れた
「春雨と10種具材の酸辣湯」は、2月23日発売予定

 ヘルパプロジェクトは、次世代人材の育成も兼ねている。プロジェクトに参加した南関東カンパニー食品部デリカグループの川前有里さんは、「企画した商品も、製造工程に落としていく中で制約もあり、理想の商品を開発するのは簡単ではなかった。この経験を今後の自分の仕事に生かしていきたい」と語った。また、食品本部カフェランテ商品部の川田宮子さんは、「人によって異なる食べたときの満足感をどう実現するかに苦労したが、最後はプロジェクトメンバー全員が納得する満足感を出せ、自信を持って販売できた」と手応えを口にした。

ヘルパプロジェクトメンバーの川田宮子さん(左)と川前有里さん