密を避けつつ高まる消費意欲を取り込むべく、イオンリテールは、12月下旬から2022年初売り「2022新春祝市」を開始した。対象店舗は、東北を除く本州と四国の約360店舗。

 コロナの感染が落ち着き、人流が戻りつつあるなか、来店者数も増えると見て、今回は、福袋の数を例年の1.2倍用意したほか、リフォーム3点150万円、家電3点20万円など、均一価格での企画も多数取り揃え、高まる消費マインドを刺激する。

福袋の数は例年の1.2倍を用意した
家電3点20万円など、均一企画も多数揃えた

 また、帰省する人も増えると予想されることから、「本マグロ入り刺身盛り合わせ」、「国産黒毛和牛(すき焼き用)1kg」、「10本入り手巻き寿司」など、大人数向けの「ごちそうメニュー」も充実させ、家族の集まりの需要を取り込む。

家族の集まりも増えると見て、食品は大人数用商品「ごちそうメニュー」を充実させた

 さらに地域ごとに「地域限定福企画」も実施。東京、千葉、神奈川、山梨の一都三県で、豊洲市場と連携し、大西洋海域日本産の「天然本マグロ」を12月29日から31日限定で販売するほか、静岡、愛知、岐阜、三重では、12月24日から1月11日まで、「厳選大均一企画」として、アウトドア関連セットや家電製品など、100万、50万、30万円の均一企画セットを販売する。

 このほか、初売りの人気企画「タオル詰め放題」は、全地域で実施予定だが、いずれも密にならないよう一人ずつ作業できる専用ブースを設けるなどの工夫も施した。

 加えて、お客のライフスタイルに合わせて初売りを楽しめる環境を提供すべく、「イオンスタイルオンライン」の福企画対象商品を前年比2倍で用意。こちらも好評で、対象商品の事前予約は前年比2倍で推移している。

初売りの人気企画「タオル詰め放題」は、専用ブースの中で詰める作業を行うなど、密にならない対策を実施して取り組む

 なお、店舗とオンラインを合わせた「新春祝市」全体の売り上げは、「昨年、コロナ下でもほぼ前年並みを実現したことから、今期は、前期比105%を目指す」(経営企画本部広報部 山下淳リーダー)方針だ。

(トップ画面も含め、画像はいずれもイオンスタイル東久留米)