ワタミが寿司業態に参入する。同社は、12月9日、寿司と大山(だいせん)どりを看板商品にした新業態「すしの和」の1号店を東京都江東区にオープンする。
寿司は、大手水産会社との連携で仕入れコストを抑制、握り寿司一貫 88 円(税込 96 円)からという低価格を実現した。大山どりは、鳥取県の大山山麓で育った銘柄鶏で、飼料の管理から農場での飼育、食肉加工までを一貫して行うのが特徴。今回、生産者からの直接仕入れで調達する。握り寿司は、定番ものに加え、看板商品の本鮪や季節の魚介を使用した商品もラインアップ。さらに、値ごろ感のある盛り合わせメニューも用意する予定。一方、大山どりは、焼き鳥をメインに、様々な鶏料理も提供する。
新型コロナの影響で居酒屋の需要が激減したのを受け、ワタミは昨年度、国内だけで110店舗を閉店した。その一方、コロナ下での外食は、食べたい物を食べる目的来店型の利用が増えると見て、焼き肉店やテイクアウト専門店を開発し、既存店からの転換を進めてきた。今回の寿司業態も、目的来店型の店として開発した。
なお、寿司事業では、「すしの和」とは別にテイクアウト専門の「すし善」をWeb注文限定のデリバリー業態として展開する予定。こちらの商品は、神奈川県横浜市内の人気寿司店「すし善」の監修を受けている。