北海道発の八百屋ベンチャー、やお八は12月1日、札幌市で9店目となる「ヤオハチ手稲店」を「ドン・キホーテ手稲店」内に出店した。

 やお八は2021年、道産米のオンラインストア「米のさくら屋」を展開する藤川欽三氏が創業。6カ月で青果店「ヤオハチ」をフランチャイズ含め8店開店した。これまでは札幌市内の駅近に単独出店してきており、インショップでの出店はこの新店が初となる。

ヤオハチ手稲店の店内

 ヤオハチのビジネスモデルの特徴は、全国約500の生産農家ネットワークと独自の流通網を築き、卸を介さず仕入れから販売までを一気通貫で行うことにある。採れたての新鮮な野菜・果物を安定したお買い得価格で提供、“八百屋業界のユニクロ”をコンセプトに掲げる。

生産者との直接取引で圧倒的な鮮度と価格を実現

 この度、日用品を中心に品揃えするドン・キホーテ内に、新鮮な生鮮品をリーズナブルに販売するヤオハチが出店することで、高まるお客のワンストップニーズに対応する狙い。

 やお八は今後、ヤオハチを札幌市内にとどまらず、都内へも出店していく意向。25年をめどに全国に50店体制を築く目標を掲げている。

2025年に全国50店を目指す(写真は9月オープンのヤオハチ札幌麻生店)