寝屋川の衝撃から1年が経った。ロピアはこの間、関西で計6店を出店。そのうちの5店目と6店目の出店先に選んだのが奈良県だ。4月に奈良市中心部のショッピングセンター「ミ・ナーラ」に出店して話題をさらい、その勢いのまま9月、大和郡山市のホームセンターコーナンの中に奈良2号店をオープンさせた。関西ロピアの最新MDはどんなものか。また周囲の競合店への影響はどれほどか。10月上旬の平日、奈良に足を運んだ。

牛にうるさい関西人に塊肉をアピール

 廃れた商業施設に出店して、集客力をいかんなく発揮する。ロピア得意の戦法だが、ミ・ナーラも同様のケースと言えよう。2017年にイトーヨーカ堂が撤退し、翌年観光型複合商業施設としてミ・ナーラがオープンするも、当時核テナントとして入った食品スーパーの光洋は今年1月で退店。わずか3年での撤退が意味するのは、商業施設そのものの停滞だ。コロナ禍が打撃となったことも推察される。

奈良1号店が入る観光型複合商業施設のミ・ナーラ

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