パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は9月6日、ファミリーマートが保有する同社株式3805万4300株を買い戻すと発表した。発行済株式総数の6%に当たり、同日の終値は2127円。7日午前8時45分の東証の自己株式立会外買付取引で買い付けを委託し、買付総額は809億4149万6100 円となる。取得結果については取引終了後に公表する予定だ。
ファミリーマートとPPIHは2017年に資本業務提携を締結。19年8月にはユニー・ファミリーマートホールディングス(現ファミリーマート)が提携強化を目的に、21年8月までにPPIH株式を議決権に対する割合で10.12%まで追加取得する方針を示していた。ファミリーマートは現在6943万8284 株(同10.95%)所有している。買い戻しに当たっては、両社で提携関係の進捗状況や取り組みの成果を検証し、今後の提携関係の在り方を協議した結果、提携はより強化する一方、信頼関係は構築されているとして、ファミリーマートが保有する株式を一定分残して売却することで合意したという。ファミリーマートは今回、PPIH株を半数以上売却することで、同社の出資比率は約5%に下がる。出資比率の順位はこれまでの2位から4位に後退する見通しだ。
(写真は2018年のファミリーマートとドン・キホーテの共同実験店舗のオープンの様子)